カムシャフトの棺

他愛ない文学的な、交換日記です。

014.何でもない日が幸せってのはそれはそう(尾崎末)

どうやら私がこの日記を開くのは四年ぶりのようですね……。 なんてこと……。 実のところこの日記の存在すら忘れかけていて、ブックマークから別のページに飛ぼうとしたけど誤ってこの日記を開いたものだから、今の今、やっとこ存在を思い出したってわけ。 カム…

011.今年の13月に向けて(mee)

*時が過ぎてしまったせいで、一部、風味が落ちているところがございますが、それもまたひとつの味わい深さだと思って読んで下さると嬉しいです。 お手紙をどうもありがとう。手紙を読むのがなにより好きです。きみの手紙は、いつもとても生暖かく感じます。…

010.毒にも薬にもならないけど(尾崎末)

おお……、お久しぶり……。何か、あの、ごめんね……。初手安定の謝罪……。 謝罪も大事だけど、先ずはこれを先に伝えなければ。 「Polaris」と「一白界談」頒布おめでとう! 一人三十三話とか正気かよって思ったけど、正気じゃなかったんだね……。でも本当、こんな…

009.(mee)

ああ、すみません、2019年の記事をひとつでも作っておけばよかったですね。ひとつ前のわたしの記事が「2018年12月26日」のものだから、まるまる1年飛び越えてしまった。 2020年は、偶数だし、見栄えもいいし、なにかの区切りみたいな年にできたらいいな、な…

007.(mee)

きみにあてた手紙のなかでは、直筆のものであろうとUTF-8に準拠した2バイトずつの文字列型であろうと、そのどちらでもそれなりに悪くない文章を書けていると思っている。 と、勝手に思っていられるのは、基本的には他人にあてた手紙を読み返すことがないから…

006.大遅刻(尾崎末)

こんばんは。いやぁ、遅い時間にごめんなさいね。やっと久々に、日記を更新しました。あれから君はどうですか?まだ「ひどい」達にいじめられていますか?もしそうならいつでも言ってください。基本的には話を聞くくらいしか能の無い奴ですが、最悪の場合は…

005.(mee)

きみの分の番号をあけて――つまり004のこと――わたしはきみに、また一方的に、手紙を書きたいと思う。どうしてかきみにあてた文章だと思うと、こんな日にも多少は指が動くのです。文章を書けるような気持ちになったりもする。 そうだな、もしきみが、会おうと…

004.けつばん(尾崎末)

これは過去の君にあてた日記です。 君には必要なくなっているかもしれませんが、それならそれで良いのです。 ただ一人、互いに心を分け合える友人が幸せなら。 さて、君は今どういう気持ちでいるでしょうか。 君への手紙を放り出して久しい私ですが、これで…

003.きみとわたしとの違いについて(mee)

お返しの便りをどうもありがとう。 わたしもきみも、お互い明確に人見知りだけれど、その性質はひどく違っているように思う。たとえば病院の診察を待つ間になんとなく会話が始まってしまって、よい続きの質問が思い浮かばずすこし居心地悪げになったとき、視…

002.タイトルというのは思いつかないものだね(尾崎末)

実は通せんぼした事自体は覚えているが、私の中ではそれがファーストコンタクトではなく、もう少し前にほんのちょっとだけ話をしたのがファーストコンタクトのつもりだったのよ。 だって人見知り激しい私が突然見知らぬ人に対して通せんぼとか、天地がひっく…

001.はじめに(mee)

きみはいつも違うと言うが、きみに初めて会ったとき、きみは私の行く手をさえぎってとおせんぼした。覚えてる? わたしは自己紹介はとても好きなほうで、時間さえ与えられれば永遠に話し続けることも書き続けることもできます。採用面接だってわたしの得意な…